Core Talk Cafe meeting | |||
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テーマ選択の背景 |
前回が「偽善」だったので、今回はできれば明るく華やかに。というわけで「おしゃれ」になりました。
以前「ファッション」をやっていましたが、「おしゃれ」ならばもっと広がりをもつ議論ができそうです。 | ||
当日の様子 |
小雨のパラつく中にもかかわらず、20名近くの方にご参加頂きまして、おかげ様で毎度の盛会となりました。 今回は大小2グループに分けての対話でしたが、こちらは大グループの方のレポートです。大グループの方は思い出しながら、小グループの方は比較しながらお読みいただければと思います。 まず、「おしゃれ」で連想することを紹介しあいながら、いつものように問いの糸口を探します。「おしゃれは自分がどうであるか知っていないとできない」「おしゃれな会話、おしゃれな部屋など意味が多様すぎる」「根本は、求愛行動のためのもの」「今はおしゃれに気をつかう人が増えた」「承認欲求のあらわれ」といった意見から、焦点は「他人の目」の話になります。確かにおしゃれは、他人が認めてくれないと、単に奇抜だったりやりすぎだったりして失敗してしまいます。この話もとても興味深かったのですが、だんだんと「本当に他人の目って要る?」という意見が出始めました。 無人島に一人でも、ひきこもりでも、人はおしゃれできるんじゃないかという疑問です。できそうな気もしますが、でもそれは何のためにやるのでしょう?そして一人でおしゃれしても、それは「社会化された私」の目、つまり一種の「他人の目」じゃないのか―そんな意見も出され、議論はぐるぐると回りつつ、しかしネジのようにゆっくりと深まっていきました。 ちなみにこの間、小グループの方では「おしゃれ」と「粋」(いき)が問題になり、それぞれ何かの「状態」なのか「ひとがら」なのか話していたそうです。大グループの方でも「わかる人にだけ伝わる控えめなおしゃれ」として「粋」が出ていました。「粋」という糸口をたどると、個人や社会だけでなく、国や文化の話にもなりそうです。 さて、まとまりはつきませんが、最後に個人的に印象に残っている議論を紹介します。それは、「女子高生の短いスカート」です。もちろん、印象にのこっているのは議論としてです(!)。スカートの丈を上げるなんて、社会が考える女子高生像とそれをブランド的に利用する関係の話に見えます。が、実は彼女たちは決してそんな枠組みにはまろうとしているわけではなく、単に自分の理想の丈を求めてるだけじではないでしょうか。特に冬はスカートの保温機能をほぼ捨てており、まったく合理的に見えません。この例を「他人の目」や「求愛行動」から解放されうるおしゃれとしてとらえ、他にも例を探しましたが、「ただ純粋に着てみたい服を鏡の前で着てみる」という経験談を吟味しているうちにお時間となりました | ||
Core Talk Cafe digest | |||
Digest of digest |
おしゃれって… ・他人の目が必要?不要でも成立する? ・異性のため⇔顔や経済力より影響力低いのでは? ・純粋な自己表現⇔もはやそれは芸術の領域では? ・瞬間的で非日常的⇔継続的で日常的」 |
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Book Guide |
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