52nd meeting
「健康」
Core Talk Cafe meeting

テーマ選択の背景

夜更かし、食べ過ぎ、運動不足…なんか不健康だなーと感じてしまう。でもそもそも「健康」って何?ということで今回のテーマとなりました。
   

当日の様子

今回はご参加の人数が9名と少なめで、椅子を寄せあって色々な意見を聞くことができました。
はじめに、皆さんのウォーミングアップを兼ねて「あなたは今健康ですか?それはなぜですか?」と順番に振ってみました。結果は、ほとんどが「健康」。他人から見たら「不健康」という自覚があっても、自分自身は「健康」に生きているとつもりだという傾向が見えました。他にも、自分は「健康」そのもののつもりなのに、良からぬ検査結果が出てしまったというお話も。どうやら「健康」には、自分にとってのものと、外から判断されるものと二種類ありそうな幕開けです。
その後、話題は「中毒」へ。タバコ、ギャンブル、なぜダメなの?そこから、「健康」でないものを排除する社会、「健康な人」を理想化する社会について話が進みます。振り返ってみると、これは外から判断された「健康」、いわば押し付けられた「健康」についての話し合いでした。
社会で認められている「健康」とは「ふつう」・「マジョリティ(多数派)」であることだと考えると、わたしたちが「不健康」(様々な「障がい」を含めて)であることを嫌い、ときに排除し、矯正しようと思いがちなのは意外と問題の多いことかもしれないと気付かされました。そして、自分ではふだん気づかない根の深い問題のようです。
途中でもう一度「あなたは今健康ですか?」という問いを振ってみたところ、「健康ではないかも」と揺らぐ方、「(不)健康です!」という自信を堅持する方、様々でした。
最後に、「健康は何を目指しているの?」という話題になり、寿命を伸ばすことが絶対に良いことなのか、それ以外の目的はどういうものがあるのかなど、皆さんの生き方の信念の話(掘り下げたい!)になりそうなところでお開きとなりました。
   
Core Talk Cafe digest

Digest of digest

「不健康はいけないことなのか?」
「健康は外から判断されるものか?」
「健康であるとはどういうことか?」

Book Guide

『不健康は悪なのか――健康をモラル化する世界』 ジョナサン・M・メルツ『不健康は悪なのか――健康をモラル化する世界』(みすず書房)
ジョナサン・M・メルツ
みすず書房

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