Core Talk Cafe meeting | |||
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開催場所 |
喫茶茶会記(四谷三丁目) | ||
テーマ選択の背景 |
2015年初のコアトークカフェのお題は、芸術のうちの一つに数えられる「文学」。 文学とは一体何でしょうか。書物のこと?じゃあ日記は?雑誌は? こうした文学の定義を探るだけでなく、かつて作家界に激震が走った「飢えた子どもの前で文学は何ができるのか?」といった問いが訴えかける、文学の役割や可能性の部分にも迫ることも、興味深そうです。 | ||
当日の様子 |
まずは、みなさんが「文学」について抱いているイメージを共有するところからはじめました。様々なジャンルの名称が出ましたが、「テーマ性をもったもの」という一つの答えが対話を進めていきました。「文学」が如何なるものなのかを明らかにするために、「文学ではないもの」の例もたくさん挙がります。例えば、効率よい情報伝達を意図とする取扱説明書は「文学ではない」ですが、解釈の幅があり、考えさせるきっかけを与えるのが一つの「文学」の役割なのではないかという話も出ました。さらに「人は文学を買うとき、一体何にお金を払っているのか」という文学の価値の問題にも触れ、文学は読んでみるまで自分にとっての価値が分からない、賭けのようなものであるという意見も出ました。 対話の後半では「文学は既に死んでいるのではないか」というクリティカルな問いから始まりました。文学を楽しむということがもう無くなり、100年後にはもしかしたら文学は無くなってしまうのではないか、という提案です。この問題を通すことで、今日の文学の価値、可能性、そして必要性を浮き彫りにすることを目指しました。文学の代替物が次々と生まれている今、文学の固有性は如何なるものなのだろう、と考えを交換しているところでお時間となりました。 | ||
Core Talk Cafe digest | |||
Digest of digest |
「何が文学なの?」 「文学がもつ役割とは?」 「文学は百年後もあるのか?」 |
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Book Guide |
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